フランス政府、自動車広告に環境に配慮したメッセージを含むことを義務化

bannar

フランスでは今後、自動車広告に、より環境に優しい交通手段を利用するよう促すメッセージを掲載することが義務化されます。これは、政府が推進するCO2排出量削減対策の一環としておこなわれます。

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消費者がより環境に優しい交通手段を選択するよう促す

2022年3月に施行されるこの法律は、フランスの環境団体による長年の働きかけの賜物です。法律では、次のメッセージのうち1つを自動車広告に含むことを義務付けています。

  • 相乗りを検討しましょう
  • 日常的には交通公共機関を利用しましょう
  • 短時間の移動には、徒歩や自転車を選びましょう

これらのメッセージは、印刷物、オンライン、ラジオやテレビでの放送を問わず、すべての自動車広告に含む必要があります。

さらに、「汚染なしで移動する」という意味の「#SeDeplacerMoinsPolluer」というハッシュタグも掲載しなければなりません。違反に対する罰金は、最大50,000ユーロにも及ぶ可能性があります。

多方面からのアプローチを

フランスでは、自家用車が温室効果ガス排出量の15%を占めています。そのため、交通機関の排出量を削減するための、さまざまな取り組みがおこなわれています。

フランスでは既に、2040年までにガソリン車およびディーゼル車の販売を終了することを約束しており、パリ市では中心部からの古くてより汚染度の高い車の乗り入れを禁止しています。

この法案について、フランスのバルバラ・ポンピリ環境移行担当大臣は、交通機関のクリーンアップには多方面からのアプローチが必要であることを強調しました。また、「交通機関の脱炭素化とは、単に電気自動車に切り替えることであはありません。可能な限り、公共交通機関や自転車を利用することです」と自身のTwitterに投稿しました。

これは決してCO2の排出量削減に直接つながるものではありません。しかし、自動車の排気ガスが地球温暖化を進める要因の大きな1つであり、さまざまな手段で抑制しなければならないというメッセージを押し出すための方法として、機能することでしょう。

参考記事:https://hypebeast.com/2022/1/france-car-advertisements-environmentally-friendly-transportation-law
https://www.thedrive.com/news/43727/france-will-require-car-ads-to-tell-people-to-walk-or-bike-instead

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