モット・マクドナルド社、イングランド北部の低炭素化や経済発展支援
建設コンサルタント会社のモット・マクドナルド社は、ノーザン・パワーハウス・パートナーシップ(NPP)に加盟しました。これにより同社は、北部の社会経済的な未来をサポートする体制が整ったと述べています。
モット・マクドナルド社は、ニューカッスル、シェフィールド、リバプール、マンチェスター、リーズに拠点を持つ世界最大規模の建設コンサルタント企業です。7,500人の英国人スタッフの約3分の1が、イングランド北部でアドバイザーとして活躍しています。
同社は、英国の経済回復における北部の役割を拡大するために、NPPに専門知識を提供する予定です。
具体的な取組は?2050年までのネットゼロに向けて、水素輸送や
NPPは、2016年9月に発足した独立機関で、イングランド北部における経済成長や生産性などの問題に取り組むことを目的に発足しました。
ノーザン・パワーハウス ~ 英政府によるイングランド北部の経済振興策 | Japan Local Government Centre (JLGC) : London
NPPとの提携における具体的な取組内容は以下の通りです。
1.洪水緩和計画
リーズの洪水緩和計画の第1段階を完了し、現在は第2段階を進めています。1048戸の住宅と474の企業を保護する予定です。
2.水素輸送装置開発に向けた基本計画策定
2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにするという英国の公約を支援するため、英国運輸省に向けて、ティーズ・バレーにある英国初のマルチモーダル水素輸送装置の基本計画を作成しました。
3.NPPの鉄道プログラム評価
ネットワーク・レール、トランスポート・フォー・ザ・ノース、英国運輸省、HS2といった交通管理機関と協力して、NPPの鉄道プログラムの評価と開発を行っています。
低炭素化と経済回復に向けて、モット・マクドナルド社の専門知識に期待
ノーザン・パワーハウス・パートナーシップの取締役であるHenri Murison氏は、今回の提携について以下のように述べています。
「モットマクドナルドは、交通インフラや脱炭素化など、北部の最も重要な事項について、豊富な専門知識を提供してくれます。エンジニアリング分野で数十年の経験を持つ我々は、ノーザン・パワーハウスの計画推進や生産性の向上、そして英国経済のバランス回復のためにマクドナルド社と共に働くことを楽しみにしています。」
参考記事:
Mott MacDonald to support North’s economic future as NPP member | Insider Media