パリ協定の気温目標超過の可能性高まる、しかし防止は十分に可能

40%の確率で、まもなく地球の気温はパリ協定の目標値よりも高くなる。
今年5月、世界気象機関はこのような予測結果を発表しました。予測に従事した英国の気候科学者Leon Hermanson氏は、「これは、私たちがより強力な対策を行う必要があるという警告です。」と述べています。
パリ協定では、今世紀の気温上昇を産業革命以前から+1.5℃までに抑える目標が定められています。

「パリ協定」について詳しく知りたい方は、こちらを参照してください。
>>パリ協定 とは?脱炭素社会の実現に向けた目標と京都議定書との違い (netzeronow.jp)

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世界気象機関の予測、これから起こり得る危険は?

2015年のパリ協定では、今後の気温上昇を+1.5℃までに抑えることが目標とされています。しかし、今回の報告書では、今後5年間のうち少なくとも1年の気温が産業革命以前よりも1.5℃上昇する可能性は40%であると述べられています。現在、世界の気温はすでに産業革命以前より1.2℃高くなっており、迅速な対応が必要です。

昨年、同じ機関が予測した上限超過の可能性は20%でした。
Leon Hermanson氏は、「この確率が2倍になったのは、技術の向上により、監視の行き届かなかった地域で予想以上に温暖化していることが判明したためです。これは、私たちがより強力な対策を講じる必要があるという警告でしょう。」と述べています。
また同機関は、2025年末までに世界最高気温が更新される可能性が90%あり、大西洋では以前よりも危険なハリケーンの発生が続くと予測しています。さらに、今年は北半球の大部分の地域でここ数十年に比べて1.4℃気温が上昇し、米国南西部の干ばつが続くとの見通しです。

悲観的になる必要はない、これからの対策次第で十分に挽回可能

ペンシルバニア州立大学の気候科学者Michael Mann氏は、今回の報告書には参加していませんが、今後数年間に少なくとも一度はパリ協定の温暖化基準を超えることは「ほぼ確実」だと述べています。しかし、+1.5℃を超える年が1〜2年あったとしても、全体的な傾向がそのレベルを超えない限り、それほど心配する必要はないと言います。

Mann氏によると、気温の高止まりは数十年後に起こることではなく、まだ防ぐことができるとのことです。

参考記事:Forecast: 40% Chance Earth To Be Hotter Than Paris Climate Agreement Goal Soon | HuffPost

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