トヨタは2035年までに西ヨーロッパで販売する全ての新車をゼロエミッション車にすることを約束
2021.12.06
先日ブリュッセルで行われたメディアイベントにおいて、トヨタモーターヨーロッパは、2035年までに西ヨーロッパで販売する全ての新車をゼロエミッション車(ZEV)にする計画を発表しました。
トヨタは地球上で最大級の自動車メーカーであり、84年以上の歴史をもつベテランです。その歴史を考えれば、トヨタが電気自動車の普及にいち早く取り組み、二酸化炭素排出量の少ないプリウスを開発したのも不思議ではありません。しかし驚くべきことに、トヨタはプリウス以降、ゼロエミッション車をほとんど開発していません。
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2030年までに50%、2035年までに100%のZEV販売を目指す
12月3日、トヨタモーターヨーロッパは、メディア向けイベント「Kenshiki forum」において14年計画を発表しました。Kenshikiとは、日本語で「洞察」を意味します。この計画の一環として、トヨタは西ヨーロッパ全域でZEV(BEVおよび水素燃料電池)の導入を拡大する予定です。
2035年の100%削減に先立ち、2030年までに西ヨーロッパでのZEV販売を個々の市場で50%以上にすることを目指しています。
十分なインフラ整備が不可欠
2030年以降、ZEVの需要がさらに加速することが予想されます。トヨタは、2035年までに、西ヨーロッパにおいて、すべての新車のCO2排出量を100%削減する体制を整えます。そのためには、それまでに十分な電気充電と水素充填のインフラを整備し、必要となる再生可能エネルギーの容量も増加することが前提となります。
トヨタは電気自動車に参入していますが、そのペースは鈍いものです。その一方で、ハイブリッド車や水素燃料電池の普及にも力を入れています。