南オーストラリアで600万kWの巨大な風力・太陽光発電プロジェクト|グリーン水素製造
南オーストラリア州では、新たに大規模な風力・太陽光発電の計画が発表されました。グリーン水素産業に必要な電力供給を可能にする数ギガワット規模のプロジェクトの可能性について開発者たちが競っています。南オーストラリア州は、州レベルでの超党派の強力な政治的サポートがあるだけでなく、豊富な再生可能エネルギーを活用できることから、オーストラリアのグリーン水素製造への早期投資の理想的な候補となります。
ムラワタナ再生可能水素プロジェクト
ムラワタナ再生可能水素プロジェクトは、アデレードの北方約570kmに位置するムラワタナ駅の近くに建設される予定で、ゼロエミッション水素の世界的な輸出市場を視野に入れていることが11月17日に発表されました。
プロジェクトの提案者によると、この水素施設は最終的に600万kWの容量まで拡大することが可能で、風力発電と太陽光発電を組み合わせて供給することができます。また、このプロジェクトでは、ポートボニーソン近郊の施設との間に専用パイプラインを敷設し、アンモニアに加工して輸出することも想定しています。
さまざまな可能性
「このプロジェクトは、新規投資、新規雇用、再生可能エネルギー、新規輸出市場など、国や州、地域の目標に大きく貢献する可能性を秘めています」と、このプロジェクトの開発者であるテリー・カリス会長は語ります。
「例えば、このプロジェクトが最大の600万kWまで建設された場合、2050年までに再生可能エネルギーを500%にするという州の目標の約40%に貢献することになります。オーストラリア、特に南オーストラリア州は、再生可能エネルギーの普及率が高く、経験も豊富であるため、グリーン水素の製造において世界的な勢力をもつための大きなチャンスとなります」とカリスは付け加えました。
しかし、このプロジェクトはまだ始まったばかりで、数ある大規模プロジェクトのひとつに過ぎません。現在、さまざまな協議や予備的な評価が行われています。
参考記事
>>https://reneweconomy.com.au/massive-6000mw-wind-and-solar-hub-proposed-in-s-a-for-green-hydrogen/