Atos社の新サービス、企業のカーボンニュートラル達成を後押し

世界50か国以上でクラウドやビッグデータなどのITサービスを提供している仏国の企業Atosは、顧客のカーボンニュートラル達成を後押しする企業向けサービス「A to Zero」を発表しました。

カーボンニュートラルとは、生活や経済活動のなかで排出された温室効果ガスを吸収・削減活動によって埋め合わせ、実質的な排出量ゼロを目指す概念です。

A to ZEROには、ビジネスアドバイザリーサービス、デジタルグリーンアドバイザリーサービス及びプラットフォーム、そしてカーボンニュートラルのための「自然に根ざした対策」の3つがあります。

以下、それぞれのサービスの説明です。

目次

ビジネスアドバイサリーサービス

企業が、脱炭素化を成功させるための戦略を構築するためのサービスです。具体的には、カーボンフットプリント(商品やサービスの生産から廃棄までの間に排出された温室効果ガス排出量)の測定、データを効率的に管理するITシステムの導入、気候変動への取組に関する情報開示のための枠組みであるTCFD勧告の実施などが挙げられます。

デジタルグリーンアドバイザリーサービス及びプラットフォーム

企業に、以下の2つのサービスを通じて温室効果ガス排出量削減と環境負荷低下の手助けをします。

1つ目はデジタルソリューションです。デジタルソリューションとは、顧客の課題を解決するための通信技術を用いたサービスのことを指します。Atos社のサービスは、クラウドやデジタルワークプレイス、またビル全体のエネルギー効率最適化を図る仕組みであるスマートビルディングといった環境負荷軽減のための職場環境を提案します。

次に、脱炭素化のためのプラットフォームです。このプラットフォームでは、製品やサービスの流通による温室効果ガス排出量の測定や分析、また気候情報などのあらゆるデータの一括管理及び自動分析が可能になります。

また、Atos社は、AIなどの最先端テクノロジーからデータセンター、スーパーコンピューターにいたるまで、脱炭素化に貢献するコンピューター群を2021年末までに開発・推進することを発表しました。

カーボンニュートラルのための「自然に根ざした対策(nature-based solutions)」

「自然に根ざした対策」は、国際自然保護連合(IUCN)が発表した、気候変動や自然災害といった社会的な問題を人間の幸福及び環境保全のための取組により解決しようという考え方です。

この考え方に基づき、企業には、環境問題への対策と経営促進を両立させる環境経営と呼ばれる経営の仕組みが求められています。そこで、Atos社は企業ごとにカスタマイズされたサービスを提供するオンラインストアGoing4Zeroを開発しました。ここでは、排出量削減推移のトラッキングやCO2削減活動の選択・管理ができます。このサービスを利用し、世界各地のCO2削減事業から企業にとって適切な事業を選択してその成果を戦略的に発信することで、効果的な環境経営が可能になるのです。

また、Atos社は独自のカーボンニュートラルに向けた事業も開発しています。Atos社がこれまで培ってきたデジタルソリューションやITシステムの技術・知識を活かしたもので、デジタル技術を活用してカーボンニュートラルを目指すというAtos社の目標にも合致しています。

Atos社が提供するサービスは、ヨーロッパ、北米、アジアの9つの拠点設置される「ネット・ゼロ・トランスフォーメーション・センター・オブ・エクセレンス」によって推進・サポートされます。
Atos社によると、このセンターでは顧客がAtos独自の技術や資源、200名以上の専門家のネットワークを活用し、カーボンニュートラルに向けた強固な経営の仕組みを構築することができるとのこと。現在は、2022年末までに、専門家を500名にまで拡大する計画です。

脱炭素社会を目指して、より具体的な対策を

Atosの代表取締役Elie Girard氏は一連の事業について次のように述べています。

「世界中の企業が、毎日のようにカーボンニュートラルに向けた目標を発表しています。このことは、カーボンニュートラルな社会を目指す世界的な動きが大きな変曲点を迎えていることを証明しているのではないでしょうか。Atosは、企業が気候変動に取り組むことを提唱した先駆者の1人であり、『2028年のネット・ゼロ』という目標を掲げ、業界で最も高い脱炭素基準を設定しました。私たちの新しいサービスA to ZEROは、自らの温室効果ガス排出量を削減し、革新的で影響の少ないデジタルソリューションを構築するという、私たちの何十年にもわたる取組から生まれたものです。顧客のカーボンニュートラルへの活動を支援するために当社の技術を向上・拡大できることを、嬉しく思います。」

持続可能な脱炭素社会を目指すに当たり、企業による取組は大きな影響を与えます。今回紹介したAtos社のサービスのように、企業の脱炭素化に向けた取組を支援するシステムは今後ますます重要性を増していくのではないでしょうか。

参考記事
Digital Transformation Company Atos Launches End-to-End Decarbonization Offering – ESG Today
Atos creates faster path to net zero with market-first end-to-end portfolio and Center of Excellence – Padovanews

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