サーキュラーエコノミー(循環型社会)とは?有名企業の事例5選

bannar

サーキュラーエコノミー(循環型社会)は、気候変動の深刻化や天然資源の枯渇などのさまざまな問題を食い止めるために生まれました。

この記事では、サーキュラーエコノミーのシステム、3Rとの違い、国内・海外の有名企業の取り組み事例について解説していきます。

目次

サーキュラーエコノミー(循環型社会)とは

「サーキュラーエコノミー(循環型社会)」は、環境省のホームページでは次のように定義されています。

サーキュラーエコノミー(循環型経済)とは、従来の3Rの取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化などを通じて付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を目指すものです。

環境省_令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 状況第1部第2章第2節 循環経済への移行 (env.go.jp)

大量生産・大量消費・大量廃棄などから引き起こされる様々な問題を食い止めるために生まれたのが、この「サーキュラーエコノミー(循環型社会)」と呼ばれる成長モデルです。

サーキュラーエコノミーと3Rの違い

循環型社会を表す用語として頻繁に挙がるものに「3R」があります。3Rとは、

  • Reduce(ごみをなるべく発生させない製品づくり)
  • Reuse(繰り返し使用)
  • Recycle(廃棄されたものの再活用)

の3つの英単語の頭文字を取った言葉です。

サーキュラーエコノミーと似ていますが、3Rは少なからず廃棄物が発生することが前提となっています。一方、サーキュラーエコノミーは廃棄物そのものを発生させない社会を目指しています。

参考:サーキュラーエコノミーとは?リサイクルやリユースと何が違うのか (kokuyo-furniture)

サーキュラーエコノミーの循環システム

サーキュラーエコノミー(循環型社会)では、

  • 資源の抽出
  • 製造
  • 消費
  • リサイクル・再利用(=資源の抽出)
  • 製造

のプロセスを経て、資源が形を変えながら循環していくことがわかります。製造の段階からあらかじめリサイクルのしやすい作りにすることで、より循環しやすくなっています。

サーキュラーエコノミーの3原則

サーキュラーエコノミー(循環型社会)は、Eliminate(排除)/Circulate(循環)/Regenerate(再生)の、3つの原則のもと成り立っています。

  • Eliminate waste and pollution(廃棄物や汚染物質を出さない):

負の外部性を明らかにし、排除する設計にすることによってシステムの効率性を高める。

  • Circulate products and materials (at their highest value)(製品と原材料を、高品質を保ったまま使い続ける):

技術面、生物面の両方において製品や部品、素材を常に最大限に利用可能な範囲で循環させることで資源からの生産を最適化する。

  • Regenerate nature(自然のシステムを再生させる):

有限な資源ストックを制御し、再生可能な資源フローの中で収支を合わせることにより、自然資本を保存・増加させる。

リニアエコノミー(直線型社会)

サーキュラーエコノミー(循環型社会)の対義語であるリニアエコノミー(直線型社会)とは、「資源の抽出→製造→消費→廃棄」の一方通行な社会のことを指します。リニアエコノミーでは大量の廃棄物が生まれてしまうため、サーキュラーエコノミーへの転換が急がれています。

参考:What is a circular economy? (ellenmacarthurfoundation.org)

サーキュラーエコノミーが注目される理由

サーキュラーエコノミー(循環型社会)の対義語であるリニアエコノミー(直線型社会)となってしまっている今の社会では、大量生産・大量消費・大量廃棄が前提となっており、さまざまな社会問題が懸念されています。具体的には気候変動やプラスチック汚染、生物多様性の喪失などがあります。また、国際連合広報センターによると、2050年の世界人口は97億人と推定されています。増え続ける世界人口に対応するためには、現時点で持続可能な生産システムの構築が必要です。

こういった理由から、サーキュラーエコノミーの注目度や需要は高まってきています。

参考:人口と開発 (unic.or.jp)

環境に対する企業の在り方

近年、環境に配慮した経営をおこなっている企業が格段と増えてきました。そういった企業を支援しようと、ESG投資が企業と投資家の間で存在感を示してきています。

※ESG投資とは

「ESG投資」とは、環境経営に取り組んでいる企業へ優先的に投資をおこなう投資手法です。地球温暖化の加速にともない、ESG投資に取り組む投資家が増え、同時にこのESG投資対策として環境経営を始める企業も多くなっています。

また、CDPやRE100などの環境系の国際イニシアチブへ加入する企業が増えたことも、環境を意識して経営をおこなう企業が増えてきた理由だと考えられます。

サーキュラーエコノミーの有名企業事例5選

本章では、サーキュラーエコノミーに取り組む有名企業を5社紹介していきます。

NIKE

NIKEは、再生ペットボトルから始まったリサイクルポリエステルを使用してデザインや製品づくりをしており、何十年にもわたり廃棄物削減に取り組んでいます。その結果、今までで約10億本のペットボトルが埋立地行きを回避しています。低炭素素材の代替品を増やすことで、初めから廃棄物を出さないよう、デザインすることを心がけています。

詳しくは、こちらを参照してください。

>>ナイキのサステナビリティへの取り組み (nike.jp)

Adidas

Adidasは、海のプラスチック汚染に対する世界規模のムーブメントである「RUN FOR THE OCEANS」というイベントを2017年から開催しています。2021年度のイベントでは、「走行距離1kmごとに、プラスチック10本分の海洋プラスチックごみをadidasとパーレイが回収する」といった新しい取り組みをおこないました。結果的に2021年5月28日〜6月8日のイベントには全世界で500万人以上が参加し、走行距離は5,400万km以上でした。

今年(2022年)のRUN FOR THE OCEANSは5月9日からサインアップが開始されます。

昨年度のイベントの映像はこちらです。

>>Help End Plastic #RunForTheOceans (youtube.com)

詳しくは、こちらを参照してください。

>>RUN FOR THE OCEANS (shop.adidas.jp)

ミシュラン

ミシュランは、提供しているトラックの走行距離に応じて、タイヤの利用料を支払う「マイレージ・チャージプログラム」という運送会社向けのサブスクリプションモデルを打ち出しました。タイヤの製造から廃棄までのバリューチェーン全体を通して考えることで、タイヤの再生・再資源化を意識しています。さらに、タイヤのメンテナンスも提供サービスに含まれているため、環境だけでなく会社にも優しいサービスとなっています。

参考:無駄を富に変える:サーキュラー・エコノミーで競争優位性を確立する (accenture.com)

ファーストリテイリング(ユニクロ)

ファーストリテイリング(ユニクロ)は2020年9月17日、回収したユニクロの服からまた新たに服を作る「RE.UNIQLO」というプロジェクトを立ち上げました。実際に同じ年の11月2日から、第1弾の「リサイクルダウンジャケット」を発売しました。

また、2020年9月25日から12月3日にユニクロの店頭にダウン商品を持ち寄ると500円分のデジタルクーポンがもらえるキャンペーンもおこなっていました。

現在では、各店舗にRE.UNIQL回収ボックスが設置され、いつでもいらなくなった服をリサイクルできるシステムが用意されています。

詳しくは、こちらを参照してください。

>>RE.UNIQLO:あなたのユニクロ、次に生かそう。(uniqlo.com)

ブックオフ

ブックオフは、ある人が必要としなくなった本やゲーム機などを、必要とする人に提供する販売スタイルなため、ブックオフを通してモノを行き来すること自体がそのモノの寿命を伸ばしています。SDGsの目標である「つくる責任 つかう責任」 の達成をはじめとし、そのほかのSDGs目標の達成を目指しながら循環型社会を構築しています。

詳しくは、こちらを参照してください。

>>BOOKOFFが考える循環型社会 (bookoffgroup.co.jp)

まとめ|サーキュラーエコノミーの今後

サーキュラーエコノミー(循環型社会)とは、モノを循環させることで廃棄物の発生を防ぐ成長モデルです。自然豊かな地球を保つためには、持続可能な社会の構築が必須です。まずは小さなことから、積極的にアクションを起こしていきましょう。

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