中国、2030年までに700億本の植林と保護を約束

bannar

中国の解振華・気候変動担当特使は、WEF(世界経済フォーラム)が主導しているプロジェクト「1t.org」への、中国の積極的な参加を発表しました。「1t.org」では、2030年までに合計1兆本の木を保全・再生・植林することによって、地球温暖化のスピードを抑制し、地球環境を守ることを目標としています。

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環境保護に向けた中国の積極的な取り組み

2022年5月24日にスイスのダボスで開催された世界経済フォーラムの年次総会において、解振華氏は気候変動との戦いのためには全ての国が協力して歩むべきであると強調し、次のように述べました。「中国の森林面積は過去30年間で増加し続けており、世界の新しい緑地においては、全体の25%以上を占めています。中国は1t.orgへの積極的な貢献をしており、10年以内に700億本の植林と保護を目指すことを約束します」

世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ会長は中国のこうした努力を支持し、高く評価しました。

中国の積極的な取り組みはこれだけではありません。過去10年間には、7000万ヘクタール以上の森林を再生させました。また、中国の第14次5カ年計画では、2025年までに森林被覆率を24.1%に、森林蓄積率を190億立方メートルに増加させることを目標に掲げています。科学的根拠に基づく緑化努力と省庁間の協力が、森林における生態系回復の重要な鍵となっています。

一人一人が気候変動問題に対してできることを

このような中国の国土回復・植林プロジェクトは、2000万人を貧困から救うという中国の貧困削減目標を根本的に支えるものでもあります。世帯収入の増加により、すでに300万人の生活向上を達成しました。第13次五カ年計画の期間中には、中国の森林観光産業は大きく成長し、年平均で15億人の観光客が国有林を訪れています。

中国はまた、全ての利害関係者が気候変動問題に対して積極的な取り組みをすることを促しています。具体的には、企業や個人によるCO2排出量の削減、地方政府による植林や生態系の修復、植林やCCS(二酸化炭素の回収・貯留)へのインセンティブ付与などが挙げられます。

参考記事:
>>https://www.business-standard.com/article/current-affairs/wef-2022-china-commits-to-plant-and-conserve-70-billion-trees-by-2030-122052501027_1.html
>>https://moderndiplomacy.eu/2022/05/26/china-will-aim-to-plant-and-conserve-70-billion-trees-by-2030/
>>http://global.chinadaily.com.cn/a/202205/26/WS628ee2dea310fd2b29e5f1b7.html

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