環境にやさしい発電方法とは? 【再生可能エネルギー/自然エネルギー/クリーンエネルギー/グリーンエネルギーの違い】

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環境にやさしい発電方法とは地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出せず、私たちの健康に害を与えない発電方法のことです。この記事では環境にやさしい発電方法、そして再生可能エネルギー/自然エネルギー/クリーンエネルギー/グリーンエネルギーの違いについて解説します。

目次

環境にやさしい発電方法とは

昨今、世界中で地球温暖化や石油の枯渇といった環境問題への意識が高まりつつあります。そのなかで、問題を解決する手段として注目を集めているのが「環境にやさしい発電方法」です。

環境にやさしい発電方法とは、温室効果ガスを発生せずかつ私たちの健康にとって安全なものを指します。再生可能エネルギー、自然エネルギー、クリーンエネルギー、グリーンエネルギーの4つの呼称で表されることが多いです。

次項で、それぞれのエネルギーについてご説明します。

再生可能エネルギー/自然エネルギー/クリーンエネルギー/グリーンエネルギーの違い

再生可能エネルギー、自然エネルギー、クリーンエネルギー、グリーンエネルギーの4種類のエネルギーは、しばしば混同されますが少しずつ意味合いが異なります。本項では、それぞれのエネルギーについて詳しく解説していきます。

再生可能エネルギー、自然エネルギー、クリーンエネルギー、グリーンエネルギーの違い

再生可能エネルギー

再生可能エネルギーは、消費しても再利用することのできるエネルギー全般を指します。例えば、石油や天然ガスなどの天然資源は消費し続ければいつか枯渇してしまいます。それに対して、太陽光発電であれば消費しても永続的に補充できますし、またバイオマス発電であれば消費した分を木を植えて補充することができます。このように、永続的に利用できるエネルギーを再生可能エネルギーと呼び、自然エネルギーはこの再生可能エネルギーに含まれます。

自然エネルギー

自然エネルギーは、前述のとおり再生可能エネルギーの一種です。自然環境から得られるエネルギーを指し、太陽光、風力、中小水力、地熱が該当します。

クリーンエネルギー

クリーンエネルギーは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しない、あるいは排出が少ないエネルギーを指します。原子力発電は、温室効果ガスを排出しませんが、放射性廃棄物が出る問題や放射線流出事故のリスクがあるためクリーンエネルギーには分類されていません。

グリーンエネルギー

グリーンエネルギーは、ほとんど再生可能エネルギーと同義です。ただし資源エネルギー庁が実施している「グリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度」の運営規則においては、以下のように定義されています。

  • 石油・石炭・天然ガス等の化石燃料による発電でないこと
  • 原子力による発電でないこと
  • 発電過程における温室効果ガス及び硫黄酸化物・窒素酸化物等有害ガスの排出がゼロか、 または著しく少ないこと

企業や団体がグリーンエネルギーを使用していることを証明するための制度として、グリーン電力証書があります。

環境にやさしい発電方法が求められる理由

なぜ昨今、環境にやさしい発電方法が話題になっているのでしょうか。それは私たちの暮らしのため、そして未来の世代のためです。

地球温暖化防止

最も大きな理由として挙げられるのは、地球温暖化の防止です。地球温暖化問題は、温室効果ガスの増加によって引き起こされますが、このガスは私たちが普段利用している化石燃料を用いた自動車やエアコンなどの使用により排出されます。

近年さらに深刻さを増している地球温暖化問題ですが、効果的な解決策は化石燃料を発生させないエネルギーを用いることです。各国の代表が環境問題について議論を交わし目標を定める国際会議・COPの開催などによって、地球温暖化とそれに伴う気候変動問題について、世界中で意識が高まりつつあります。この流れに乗って、環境にやさしいエネルギーをさらに普及させていく必要があるでしょう。

有限な資源に依存しないため

今、日本において私たちの生活を最も支えているのは、火力発電です。上記の通り、火力発電は温室効果ガスを排出するため地球温暖化の原因となっています。

しかし、問題はそれだけではありません。日本は、石油の約88%を中東地域からの輸入に依存しています。そのため、仮に石油産出国からの輸入が止まると、日本の経済は大きな打撃を受けることになるのです。エネルギーの安定供給という観点からも日本は、火力発電への依存から抜け出し、自然エネルギーなどの自給自足可能な発電方法に切り替えなければなりません。

環境にやさしい発電方法の種類と特徴

環境にやさしい発電方法には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電の5種類についてご説明します。

太陽光発電

ソーラーパネルによって太陽光からエネルギーを取り出す太陽光発電。発電方法としては比較的手軽で、設備を屋根などに取り付けることで家屋や敷地の空き場所での発電が可能です。また、山間部など広い土地を利用することで事業向けの大規模な発電もできます。環境にやさしい発電方法のなかでは最も馴染み深いのではないでしょうか。

ただし、気候に左右される、設置費用が高額であるといった問題点もあります。

太陽光発電のメリット・デメリットや費用については、以下の記事をご参照ください。

太陽光発電を導入する際、「PPA」の制度を用いることで費用を抑えられます。詳しくは以下の記事をご参照ください。

風力発電

風力発電は、プロペラなどを用いて風の力をエネルギーに換えるものです。皆さんも一度はプロペラ型の風力発電を見たことがあるでしょう。海上に設置するなどして大規模な設備を構えれば、火力発電と遜色ない量のエネルギーを生み出すことも可能です。

ただし太陽光発電と同様に、気候に左右される、費用が高いなどの問題点があります。

水力発電

日本は水資源に恵まれた国です。そのため、水力発電は、日本において環境にやさしい発電方法のなかで最も普及が進んでいます。この発電方法のメリットは、気候に左右されず発電量が安定する、長い歴史を持つため技術の蓄積があるなどの点です。

ただし、水を発電に利用する場合、水利権と呼ばれる流水を継続的に用いる権利が関与します。そのため、水力発電設備の開発には慎重な河川調査と近隣住民との調整が必須です。

地熱発電

日本には多くの火山が存在するため、その熱を利用した地熱発電も水力発電に次いで長い歴史を持っています。電力を生み出すのみならず、発電過程で発生した熱を農業用ハウスや養殖、暖房に使用することもできるなど、メリットの多い発電方法です。豊かな地熱資源を持つ日本では、その資源を十分に利用すれば現在の約45倍の量の発電が可能であると言われています。

ただし、地熱発電に適した場所は国立公園や温泉地である場合が多いため、高いポテンシャルを持つにもかかわらず開発は進んでいません。

バイオマス発電

バイオマス発電とは、バイオマスと呼ばれる動物や植物といった生物資源を燃焼、ガス化することによってエネルギーを取り出すものです。廃棄物を燃料とするためゴミのリサイクルや減少に繋がり、また、木くずや海藻類といった農林水産業関連のバイオマスを利用するため農山漁村の地域創生にも役立ちます。温室効果ガスを排出しない発電方法である点に加えて、廃棄物の減少や地域創生への貢献など多くのメリットを持つのがこのバイオマス発電なのです。

ただしデメリットとして、燃料にするのに必要なバイオマスは大量で、収集・運搬にコストがかかるという点があります。

まとめ|さまざまな発電方法を知り、導入に動き出そう

地球温暖化を防止するため、そして有限な資源の浪費を避けるためにさまざまな発電方法があります。地球の未来のためにも、私たちはエネルギーの調達方法を考える必要があるでしょう。それぞれの発電方法のメリット・デメリットについて深く知り、導入について具体的に計画を立てていくことが重要です。

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